目の診察を行うときに、飼い主様が訴える症状で一番多いのは、
「目が赤い」
というものです。
目にゴミでも入ったのかしら・・・と、しばらく様子を見てしまう飼い主様が多いのですが、なかなか治らないので来院した所、かなり状態が悪化していた。ということが、たまにあります。
目が赤くなるのは、結膜炎、角膜潰瘍(キズ)、緑内障、ぶどう膜炎、眼内出血など、様々な原因が考えられます。診察では、赤い目の原因が何なのかを調べ、治療を行います。
【検査例:犬】
視診(肉眼・及びスリットランプを用いた観察)
眼圧測定
フルオレセイン染色(角膜の傷の検出)
シルマー涙検査(涙が正常に分泌されているかどうかの検査)
状態によっては追加で検査を行う場合もあります。
軽傷であれば、1週間程度の点眼で完治することもありますが、状態の悪化が著しい場合や、充血の原因によっては治療が簡単ではないことがあります。
原因が何であれ、放置した期間が長ければ長いほど、悪化のリスクが高まり、治療が困難になることが多いです。原因疾患によっては視力喪失に繋がることもあります。
単なる充血と軽く考えずに、早めのご来院をおすすめいたします。